みんなの時間はみんなのために使ってほしい

基本的に打ち合わせで使う資料は前日に送るようにしている。

7割くらいの完成度でも
「未完だけど一応目を通しておいてほしい」旨を書いて送信する。
もちろんその時は完成したものを直前に送信するなり
プリントアウトしたものを持参する。
もったいないから送信するようにするけど。

ところが100%完成した資料でも目を通さないで打ち合わせに参加する人がいる。

「説明してください」

「何をですか?」と聞きたいのだけどアホのように資料を読む。
読まないで概要だけでサラっと流す時もあるけれど、
資料を読まない人は「全部説明してください」って言う傾向が強いので
たいていアホみたいに全部読むことになる。

資料のボリュームにもよるけれど、それで予定の半分程度の時間が消える。

ググレカス的な話とかそっちの社内問題でしょみたいな話ばかりの質疑応答。

何も決まらないままに、てにをはの話になったりするひどいケースもあるし(苦笑。


そうすると予定時間は何も決まらないまま過ぎてしまうことになる。
(てにをはをどう直すかは決まるけどね)

別に社内で意思統一した上で、私との打ち合わせに参加してほしいとまでは言わない。

ただ、上記のような時間は関係者の情報所有量を揃えるためだけの時間でしかなくて
それをわざわざ時間調整して集合する必要はないと思うのですよ。

アレも仕事、コレも仕事。

某マイナーSNSで以下のような趣旨のエントリーをした


「顧客にブログの提案をしたら、書き方が分からないとか
 炎上したら困るとか『自分の気分』だけで返事してくるから
 イラッとして全部正論で返したらムッとされてしまった。
 どうしたら議論の相手が怒るか分かりながらそんなことして大人げなかった」


議論は正論だけで進むわけではない、ということがこの文の主題だったのですが、
みなさんからのコメントが「企業のブログ話」ばかりになってしまい、
自分の文章力のなさを呪いつつ、ブログの導入に迷う企業が多いのかなと感じた。


結論としては「書かずに済むなら書かない。書くなら真面目に書け」ということ。
今回はキャンペーンの進捗を報告したり、
顧客とのやりとりが不透明になりがちなのでそれを少しでも払しょくするために
ブログを書いた方がいいと判断しクライアントに提案した次第。
でも、企業としてのオフィシャルなメッセージを相当な頻度で発信することになるし、
何かアクシデントがあった時に当然そこにアクセス、コメントが集中するので
リスクを考えれば止めた方がいい。


で書くなら日記ではなく企業のメッセージなのでまじめに書く。
「親近感」を演出するために息抜き的な内容もたまにはいいかもしれないけど。
このへんの「まじめに書くもの」というあたりがどうも想像つかないらしく
先出のSNSのコメントに「企業のサイトに日記を書いても」とか
「仕事で忙しいのにブログなんて」とかおっしゃる方が何名か。
会社が「ブログ」を書くと決めたら「ブログ書く」ことは「仕事」になるの。
仕事だから真面目にやるの。


なんとなくネットはまだまだ「個人のおもちゃ」扱いされているからなんですかね?

不景気になって売れないモノと売れるモノ‐チャンスの神には前髪しかない

サトウ食品工業株式会社、サトウのごはんとかサトウの切り餅の製品主ですが。
つい先頃の21年4月期決算で「CMを減らして営業利益を上げた」そうです。


以下引用
【平成20年度産うるち米価格や包装資材等の製造コスト上昇を吸収すべく、
 販売促進費の削減に努めるとともにテレビCMの抑制を行いました。
 その結果包装米飯の売上高は127億43百万円(前年同期比ー5.8%)
 となりました。

 利益面につきましては、
 売上高の減少や原材料費及び燃料費等の製造コスト上昇により
 収益を圧迫する状況となりましたが、広告宣伝費及び販売促進費等の販売費
 及び一般管理費の削減に加え受取手数料の増加により、
 営業利益は9億66百万円(前年同期比6億64百万円増)、
 経常利益11億98百万(9億35百万円増)、
 当期純利益6億60百万(同1億41百万円増)となりました。】以上


当期製品製造原価は前年比7億25百万円増。
広告宣伝費が同6億02百万円減。
販売促進費は同7億35百万円減。


確かにおっしゃる通りの数字になっていますが…
広告屋の人間だから言うわけじゃないのですが
「広告が減ったから売り上げが減った」可能性は検証されたのか、と考えます。


もちろん、広告を前年並みに投下してたら売上が確保できていたかは不明だし、
前年比並みの売り上げでは製造原価上昇分だけ利益を損なう。
期首棚卸原価も減っているから「高い時期に作る」のは避けた形跡があるが
それでも前年の営業利益が3億程度だったことを考えると
前年並みの売り上げでは営業利益がマイナスになってた可能性が高い。
そういう意味では21年4月期の数字は一つの正解、結果として。


しかし、原価上昇など製造面では向かい風だったようですが、
昨年は売上面では追い風だったのでは?と思ったりもします。


なぜなら外食産業が昨年は苦戦していました。
社団法人日本フードサービス協会によると
2008年はの外食全業態トータルの年間の全店売上は、
前年比101.3%なのですが、業態別の売上は、
 ファーストフード   103.7%
 ファミリーレストラン  98.4%
 パブ/居酒屋     100.0%
 ディナーレストラン   98.9%
 喫茶         102.8%
 その他        103.1%
ということでファーストフードばかり売れてたんですね。


特にレストラン系が苦戦している。
「ハンバーグを止めて、ハンバーガーにしておこう」という消費者心理ですね。
こんなことは数字をあげなくても見えていることなのですが、職業柄なので(苦笑。


このファーストフートの前年比3.7%増はどんなもんなのかという数字が
社団法人日本フードサービス協会のサイト内では見つからないのですが…
富士経済研究所によれば2005年で2兆3,917億円!
2兆の3.7%は740億円!


獲得できたかもしれない740億円分の市場があったと言えるでしょう。
(ざっくりすぎますがこれくらいで勘弁してください)


もちろんレストランに行くのはファミリーが多いので
サトウのごはんのターゲットとはちょっと異なったかもしれません。
しかし「不景気→外食控える→中食、家食が増える→主食の米飯が増える」という
図式は成立していたかもしれません。


歴史にたらればはないし、上場企業は利益上げたら勝ちだし、
僕はサトウ食品工業ステークホルダーでもないので、この一言で最後にします。


サトウ食品工業に出入りしている広告代理店は何をやってたのやら(苦笑」

屋外広告は見てもらったから効果が出るとは限らないからなぁ…

ジェイマジック、画像解析技術で屋外広告を「誰が、いつ、何人見たか」測定する新サービス
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20395533,00.htm

いつ誰が見て、求める効果を出したかを計測したいなら、
ウェブでランディングページを設定するとか、購入者にアンケート取るとかが
いいような気がするけど、それだと26万じゃできないって話か。

んでも、社会人男性に見てもらいたいのに女子高生ばかり見てるからって
屋外広告でそんなにすぐに何か対策をうつことができるのかなぁ…。

なんで七夕じゃだめなんだ!?

七夕に恋人や家族へ“愛”を贈りませんか?
http://opi-rina.chunichi.co.jp/topics/20090624-3.html

> 七夕に家族や恋人へ贈り物をし、感謝や思いを伝える
> 「サマーバレンタイン」が普及し始めている

ってこういう仕掛けをしたり、便乗してくる業種が
日本や中国の故事、伝説にあってないんだろうなぁ…。

やっぱりまだまだテレビがすごいと思う

「5万円のホテルが2万円」 紳助発言でホテル予約サイトダウン
http://www.j-cast.com/2009/06/23043836.html

・テレビで見て、ウェブを見るという行動様式がかなりの人に広まっている。
 一休.comだってそんなヤワなサイトだとは思えないのですが
 テレビで見た人が殺到しちゃうとダウンする。相当数の人が動いてるのですよ。

・ただしやはりそこには強烈なメッセージが必要。
 CMや情報コーナーでキャンペーン流してるくらいで
 サーバーダウンになったという話は聞いたことがない。
 広告主ではない存在が用意されたわけじゃないタイミングで
 「6割引」なんていうとんでもないメッセージを発信する。
 これが4割引だったらサーバーはダウンしなかったかもしれない。

 逆に、ウェブで見た人が視聴率を跳ね上げたって話はなかなか聞かない。
 メールで今TVで××やってるよ!ってもらってもみられないし(苦笑。

瞬間風速的な「アテンション獲得」ならばまだまだテレビが圧倒的ということです。

それならもっと手を抜いたのにっ!

広告代理店営業からの発注で年間販促の企画概要を提案しました。

20分で。


確かに、「概要」なのでそれほどボリュームのある資料ではありませんし、
基本的に「目指すことの整理」とそれを達成するための
イベントとかツールの提案をさらっとしたものなので、
「年間」とは言え簡潔な企画書でした。

ただクライアント担当者の様子がどうもおかしくて、
説明も聞かずにどんどん企画書のページをめくられて
それこそあっという間に終わってしまった感じです。

その後、その担当者のやりたいことを延々と伺うことになったのですが
どうも代理店営業と担当者の温度が違う。

「あれ?これってなんで今こんなことになっているんだ???」

「あ!きっかけづくりの提案させられたんだ!」

と延々1時間半ほどその担当者との打ち合わせが済み、外に出て
「いやぁ、騎乗位さんのおかげで担当者の思惑がやっと見えたよ」
「これで、彼も巻き込んで、上に提案ができる」

最初にそれを言ってくれたら、もっとあっさりと企画書を仕上げたのになぁ…。


広告代理店もなかなかクライアントから予算を獲得する機会に恵まれていないのが現状。
だから、何かクライアントが興味を抱きそうなことを提案していくのはあり。
だけど体裁整えるために私みたいな社外スタッフを使うのはもったいないと思う。
しかもオーバークオリティな企画書まで作らせて。

今回のケースで言えば、目標と戦略に同意を取ればいいだけだから
「顧客囲い込みのためにワイン会を催しましょう」とか
「商品企画を顧客にやってもらう」とかそんなネタ集はいらなかった。

別に仕入原価がかかったわけじゃないのですが…。

やっぱりなにかもったいない事をした気分になってしまいます。